井村さんのバスマティ米
厳格な基準で栽培しています
有機JAS規格では、原則として、化学合成された農薬の使用は禁止されていますが、天然系農薬やフェロモン剤など、条件付きで使用が可能な農薬もあります。この点、金沢大地の有機米は、有機JAS規格で許容されているものも含め、農薬および化学肥料は一切使用しておりません。有機栽培の中でも、厳格な基準で栽培しています。
※農薬は、有機JAS規格で許容されているものも含め、一切不使用です
井村さんのオーガニック米について |
農薬 |
除草剤 |
不使用 |
殺虫剤 |
不使用 |
殺菌剤 |
不使用 |
化学肥料 |
不使用 |
第三者監査 |
登録認定期間「JONA(日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会)」の監査を毎年受けています |
日本の有機JAS認証に加え、アメリカで通用する「全米有機プログラム(NOP)」(米国農務省)、EU各国で通用する有機認証「Organic Farming」の基準も満たしています。
加賀百万石の米所、金沢と能登半島の2つのエリアで育てています。
わたしたちの主な農場は、石川県金沢市郊外の河北潟干拓地にあります。日本海に臨む河北潟にはたくさんの動植物が生息しています。「日本一雑草の種類が多い」「ラムサール条約の基準を満たすほど水鳥が多い」と指摘する専門家もいるほど。陸地の面積は13km²強で、東京都豊島区とほぼ同じ広さです。金沢大地の田畑のほか、ほかの農家さんの牧場や果樹園も広がっています。
もうひとつ、平成23年に日本で初めて世界農業遺産に登録された能登半島にも、金沢大地の田んぼがあります。平成25年から作付けをはじめた能登町当目は、超食味良好地帯です。昔話に出てくるような静かな山あいの田園地帯で、収穫などで忙しいときはスタッフが集落の古民家に泊まり込んで作業しますが、いろんな動物が出没しているようです。
金沢大地では、こうした恵まれた自然環境や生態系にできるかぎり負荷をかけないお米作りを実践しています。
お米の用語について
転換期間中有機とは?
有機JAS法により「有機農産物」であるとの表示を行うには、農薬(殺虫剤、殺菌剤、除草剤)および化学肥料を3年以上使用していないという条件を満たす必要があります。農薬(殺虫剤、殺菌剤、除草剤)および化学肥料を使用していなくても、この期間を経過するまでは、条件を満たしません。そこで、3年以上経過したものと区別するため、有機JAS法では「転換期間中有機農産物」という区分が設けられています。
- 国の登録認定機関による認定を受けている
- 遺伝子組み換え技術を使用していない
- 農薬(殺虫剤、殺菌剤、除草剤)および化学肥料を
- 3年以上使用していない
→「有機農産物」
- 6ヶ月以上3年未満使用していない
→「転換期間中有機農産物」
特別栽培とは?
特別栽培は、次の条件を満たす栽培方法です。
- 地域の慣行レベルに比べて、節減対象農薬の使用回数が5割以下
- 地域の慣行レベルに比べて、化学肥料の窒素成分量が5割以下
〔参考資料〕
農林水産部農業安全課(平成18年12月27日改正)
「石川県における「農林水産省特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に関する化学肥料・化学合成農薬の使用の慣行レベル」
慣行栽培とは?
慣行栽培は、いわゆる普通の栽培方法です。農薬および化学肥料の使用について表示義務はありません。
「バスマティ米」は古米も人気
カレーやエスニック料理に人気の「バスマティ米」は、日本の一般的なお米「ジャポニカ米」とは異なる特性もあり、古米の方が「おいしい」「味わい深い」というお声があったり、風味の面からあえて古米を求められる外食店もあるそうです。
⇒《参考資料》米穀安定供給確保支援機構「国産長粒米の生産、販売等の動向」(2017年3月13日)
素麺にも「ひね(古)の価値が高い」という特徴がありますが、バスマティ米の場合、粘りが少なく、パラパラ・サラサラとした食感が特長のお米ですので、収穫から時間が経ち、水分の少し抜けた状態が、特長をより引き立てるのかもしれませんね。
【スタッフ試食レポート】
まず大きな特徴が「香り」です。炊飯器からあがる湯気の時点で、香り米独特のポップコーンのような匂いが部屋にたちこめます。
炊飯については、日本向けに作られた品種ということもあり、日本の炊飯器で全く問題ありません。通常水量と控えめの2つのパターンを試しましたが、控えめの方がこの品種のよさが出ている気がしました。
※本試食では2合炊きで通常水量350gのところを、水量300gで炊きました。
食味や外観については、やや日本のお米に近いです。拡大すると、少しタイ米らしい細長さも見てとれますが、全体をぱっと見ると日本のお米でしょうか。個人的には、もっと本格的な「長粒&パラパラ」のタイ米風を期待していた部分もありましたが、それですとタイ米そのものですので、日本向けという点で、ちょうどよいバランスではないかと思います。